オリモノ七変化
オリモノについてのお問い合わせがあります。
オリモノとは、なんぞや?と。
私自身、オリモノが出て来たり出てこなかったり
色がついていたり、白かったり、透明だったり、、、、
しかも臭いがついていたりついていなかったり。
私のカラダから出て来ているのに誰からも教えてもらった事がない、オリモノ。
今回、説明しまーす。
前回のブログで”子宮頸から出る液体”について書きました。
膣環境は子宮のクラスでもお話をする事なのですが、
膣環境はとても精密なバランスで保たれています。
それについては、前回のブログをお読み下さい。
さて、オリモノについてですが、あれって一体なんなんでしょうか?
オリモノと言うのは、言って見れば口の中の唾液と一緒です。
唾液も、食べ物の分解だけではなく、
外からの細菌をカラダに入れない為に働いていますが、
オリモノも特別な役割があります。
そのオリモノは二通りの役割があります。
1つは、『精子追い出し役』
もう1つは、『ボディーガード役』です。
映画ボディーガードのケビンコスナーですな。。。
と言う事は、子宮は、ホイットニーヒューストン。。。
さて、そんなどーでも良い事はおいておいて、
出てけ〜の追い出し役は、あの乳白色のかたまりです。
ボソボソして、ちょっと酸っぱみが強いです。
弾力性が小さく、2.5㌢程度しか伸びにゃい。
その一方で、
精子のボディーガード役は、あの卵白のかたまりです。
透明で光沢がある滑らかな物質。これ、弾力性が凄くて7㌢から10㌢も伸びるのです!
今度触ってみてください。
びよーんて風邪のときの鼻水並みに伸びるのが卵白状の精子サポートのオリモノ。
ボソボソしていたり、伸び悩んでいる受験生みたいなのは、精子あっちいけっていうオリモノ。
そして、このケビンコスナー(卵白のかたまり)が出る時には、
排卵が近いと言うサインです。
しかも、オリモノは毎日出ています。
それが通常は20〜60ミリグラムなのに対して、
この卵白のかたまりは、通常その10倍の600ミリグラムも出てます。
10倍って。。。。。
やっぱり、命を生み出す為にカラダがする事って凄い!!!
しかも、それに伴って子宮口も直径4ミリ程開くんです!
妊娠ではないのに、毎月開いているなんて、その影で努力をする高校野球児みたいで
愛おしい。
そして、白色の方のオリモノについては臭いの酸っぱみが強いと書きましたが、
卵白の方はほぼ臭いがそんなにないといっても良いかもしれません。
と言うのも、たいてい膣の中は酸性です。
細菌を殺す為ですから、かなり強い酸性です。
でも、精子はアルカリ性。
だから、たいていの精子は膣内で死んでしまいます。
その一方で、卵白のオリモノの場合は、安全なアルカリ性の環境を作り出しています。
だから、精子が生き残れるのです。
精子が粘液にぐるりとくるまれていると、かなり長い間精子は生きている事が出来ます。
いわば、ケビンコスナーは、ホイットニーだけではなく、精子ちゃんも包み込んでホイットニーまで連れていってくれる、優秀なボディーガード。
(ドンドン表現が分かりにくくなっている?)
そのケビンコスナーにくるまれた(まだしつこい)精子を調べた実験では、
5−8日後にも運動能力があったとの事でした。
では、この卵白の光沢のあるオリモノを出す為ですが
この卵白のオリモノは、ホルモンの量の変化によって引き起こされると考えられています。
排卵前にグッとエストロゲンが増加すると、
粘液は川の流れの様な構造になり、その川を精子がスイスイと泳げる様になります。
ところが、排卵後のプロゲステロンが出て来ると、この川の流れの構造が一変して、
渦まきみたいになって精子を通さなくなります。
なので、卵白のオリモノを分泌する事が
妊娠をしている女性側に出来る事の1つだと思います。
卵白のオリモノを出す為には
ホルモンバランスが良い状態である事
ホルモンを作り出す栄養が取れている事
ホルモンバランスが整う生活環境(睡眠とか)にあること
が、あげられます。
そして、ホルモンは感情ととても密接に関わって来ますから、
ご自身の感情と向き合う事は大切ですね。
毎日カラダから分泌しているオリモノを
今日から違った目で見てもらえると嬉しいな〜と思います。
女性としての自分のカラダの仕組みを知る事が
もしかしたら、少しでも不必要な不安を消してくれるかもしれない。
『上質な空間をカラダとココロに。
しなやかで強かな Feeling Good の女性であるために』