差別の刻印
- Izumi Takiguchi
- 2016年3月30日
- 読了時間: 3分

一人のバイタリティに溢れる女性のIHのセッションをしました。
私は彼女の事がとっても好きです。
正義感に溢れていると言うか、頼もしいと言うか。
そんな彼女が課題が『安心すること』でした。
安心したいのだと。
カラダから選ばれたセンテンスが
『音楽は私にリラックスにさせます』というもの
彼女は
『そう言えば、最近クラッシックをきくのですが、すごくリラックスするんです。今までは全然興味がなかったのに』
彼女のセッションはゴールにとても時間がかかりました。
安心に至る為のゴール。
何をしても大丈夫
と彼女が言うと必ずカラダが反応をします
『何をしても大丈夫。。。。』
どうしてこんなに出てくるんだろう??
と何度も反応をする筋肉を感じながらココロの中で驚いていました。
潜在意識の要求する修正は『魂の統合』
魂の統合とは、
なんらかのストレスによって
生き延びる為に魂がバラバラになっている状態を一つに統合をしようとする事です。
どんな状態なのか?と聞くと
『怯えて逃げ去った状態』とのこと。
それをお伝えすると
『え、、、家族の事かな。』
『うん。』
『自分の出生かな』
筋肉はそれで大きく反応をします。
『実は、これ、初めて人に言うのですが、
私の祖父の実家は部落からなんです。
自分の部落の素性が知られるのは怖かったので、
自分の地元には戻りたくないんです。
人に知られるのが怖いです。
大きな都市にいる事は、自分の出生から離れるのでホッとします』
イラっとしました。
なんでこんなにバイタリティに溢れた人が
誰か歴史上の差別をする人がつけた烙印で安心感を失わないとイケナイんだ?!と。
くっそー。
私は知っている。
自分のどこかにほんの1㍉でも恥ずかしかったり
隠したい事をもっている時、
自分を100%愛せなくなる。
たった1㍉でもだ。
自分のどこかを隠したいと思うと『安心感』なんてない。
私はこんな所があるから。。。と
ココロの奥底で自分を常に気付かないうちに否定し始める。
まるで、洗面所の引き出しの奥にしまった見たくない昔の写真の様に。目の前にはないけど、知っている。そこに隠れているのが。
昔々に歴史上の誰かがなんかの理由で差別をして
人にレッテルを貼った。
部落差別の話は、社会の教科書に書いてあったのを覚えている。
影でヒソヒソ言われ、
結婚を断られ、侮蔑の目で見られる。
石を投げられ、人に嫌悪感をもたれる。
何もしていないのに。
そうか、だから『何をしても大丈夫』なんだ。
音楽は世界をつなぐ、ココロとつなぐ。
人種も年齢も関係なく。
もしかしたら、彼女の潜在意識が初めに選んだ『音楽』というのは
魂の叫びなのかもしれないと
セッションが終わって振り返って感じた。
所詮、この世のルールは全て人間が決めた事。
自分のおなじ人間が決めた事だったら、
そこに上も下もない。
同じ人間が決めた事に、同意出来なければ
変えていってもいいんだ。
なにをしても大丈夫。
所詮、この世のルールは全て自分と同じ人間が決めた事だから。
モノクロから虹色へ