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蛾になるか蝶になるか


本日のピラティスのクライアントさんです。

仕事が忙しいと言いながら、ここ2ヶ月程お休みをしていた彼女。

『どう?元気にしていたの?』と聞いた途端に

止まらない程の内容が出て来ました。

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いず美、聞いてちょうだい。

私ね、もうそろそろ恋愛関係に真面目に取り組もうと思い始めたのよ。

でね、オンラインのデートをし始めたんだけど、

今までデートして来た人は最悪な人ばかりだったわ。

一人は、とにかくHが出来れば良いって言う人だった。

私の時間に対する配慮がかけて、来たい時にふらっと私のコンドに立ち寄ってHして帰って行くの。

別の人は、ゲイだって事を隠して私にフェイクで良いから結婚してくれって言うのよ。

この間なんて、ピーターパンな人だったわ。

いつもドリームは言うけど、彼が言った事で行動になった試しがないの。結局お金をとられて終わったわ。

最終的に、最後にデートした人は、

朝から晩まで飲んだくれている人よ。

デートの時には気付かなかったの。紳士だとも思ったわ。

でも、私の家に泊まり始めた途端に、土曜日の朝からお酒を飲んでいるのよ。仕事も何をしているんだか分からない。

そして、急に『結婚したい』って言い出して、『子供が欲しい』って言うの。『働いていないのに、どうやって子供を養うの?』って言ったら、『君のコンドを売れば良い』って言うのよ!

本当にロスにはいい男の人なんていないわね。

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本当にそうだろうか???

何かがズレている気がした。

彼女のカラダはここ8年位みている。

初めの頃は腰痛で私の所に泣きながら来たが、

いつも怒って帰って行った。

『あなたのワークアウトはキツイ!でも、腰痛がなくなるから行かなくちゃって思うけど、でも本当はあなたのクラスは大嫌いよ』

なんて面と向かって言う方だ。

カラダとマインドがつながっていないのが明らかだった。

『膝を曲げて』って言っている意味が分からないと言った程だ。

この8年でカラダを自分の思い通りに動かすという事に慣れて来た所だった。

その人が自分のカラダを使うかで、

自分自身をどう扱っているかが見えて来る。

彼女の場合は、『なげやり』 という言葉がぴったりくる。

動きさえすれば良い、と言う感じだ。

ちょっとキネシをやってみた。

すると『ノルアドレナリン』という言葉に反応を示した。

いつも臓器は感情とつながっていると話すが、

私の中で臓器だけではなくホルモンも感情や思考癖を持っていると思っている。

ノルアドレナリンは、

『痛みを快楽とする』ホルモンだ。

気持ちが良いという事に否定的に感じるホルモンだ。

なにか自分に良い事が起こると、それはおかしいと捉える。

なにか自分にとって良くない事が起こる事の方に慣れている。

それは、幼少期に快楽よりも不快感を絶えず与え続けられた時に起こるものだと、私の女性性の理解を深めたDr.パッドがノルアドレナリンについて述べていた。

『快適さに不快感や不安感を覚える』

だから、良い男性と出会う事、自分に喜びを与えてくれる男性に対して不快感を覚える。

嘆いているけど、まさしく不快感を与える男性を彼女自身が呼んでいる事は明らかだ。

こんな感じの潜在意識のパターンを今まで何度となくみてきた。

そうするといつも思い出す事がある。

小さい頃に、蛾を見た事がある。

羽根にぎょろりとした目がついていて怖かった。

電球やろうそくの火の周りをウロウロとしている。

蛾は、火や熱せられた裸電球は熱くて近づく度に危険だけど、

近づかざるを得ない気持ちになる。

近づく度に、羽根が少しずつ火傷する。

でも、その自分にとって害にしかならない火に何度も近づく。

そして、最終的に羽根が燃えて死んでしまう。

いつも、害を与える異性に近づく女性を見ると

小さい頃に見た蛾を思い出す。

自分の事を蝶だと思ったら、きっと草原やお花の蜜を吸って

ヒラヒラと待っているだろうに。

でも、自分を傷つける女性は自分の事を『蝶に慣れない蛾』だと

思っているのかもしれないと。

蛾を選択するか、蝶を選択するか。

そんな事を彼女に伝えたら、

ふと笑って、『私は、蛾ね』と言った。

こんな自虐的な姿を見て、私はやっぱり悲しくなった。

そして、ひと言付け加えた。

『あなたは蝶になってもいいんだよ。

 蝶になる価値があなたにはあるわ』

彼女は首を振りながら、『考えとくわ』

そう言って、帰って行った。

私はこの世の誰一人も変える事は出来ない。

自分で自分の道を変えて行く選択をして行くしかないのだから。

自分の人生は自分で決めて行くのだから。

ただそれに気付くヒントを伝える事はできる。

この世の女性はみんな蝶の様に

大好きなお花にひらひらと飛んで行っていいのだと

私は信じている。

その為に、自分が蝶である事の許可を出すのが第一歩だと。

モノクロから虹色へ

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