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出産を終えました。


2018年7月18日に赤ちゃんが産まれて、今日で1ヶ月が経ちました。

怒濤の一ヶ月で、あっという間だった気もしますし、

一日一日がとても長かった気もします。

今振り返ってみると、よく泣いていた一ヶ月でした。

『こんなに小さな小さな幼子をどうやって私は育てていけば良いの?』

『私は十分な母になれるのかしら?』

胃の裏側から底上げて出て来る奇妙な気持ち悪さが込み上げてくる瞬間。

その胃の裏側の感覚を感じる度に、不安をカラダ中がまとう感覚。

『肚を決めなさい』

そう、どこからともなく声が聞こえてきて、

それに抗うかの様な、

いや、そんな大役出来るかしら?という逃げ腰のエゴも出て来て

すると、

It is all about you だな(自分の事ばかりしか考えないんだな)という声も聞こえて来て

色んな感情が波の様に私をざぶんざぶんと飲んでいるかんじでした。

そして、本日自分の出産シーンの映像を初めて見ました。

赤ちゃんが自分の膣から出て来る数分間。

真っ暗な部屋の中で、頭につけた山岳用の懐中電灯の灯りだけが

まるで赤ちゃんをこっちの光へおいでと誘うかの様に照らされた

暗闇だが光のある環境。

それでも、ソファーは私の血で黒く輝いていて、

その上で私の野獣の様なうめき声が響く中、

私の手をしっかりと握るアンドリュー。

そんな中、

落ちついた様子で私のカラダをケアする助産婦さん達の動き。

出ては入るを繰り返す赤ちゃんの頭。

ゆっくりゆっくりと赤ちゃんの頭が少しずつ出て来る。

陣痛と陣痛の合間に深い眠りに入る私。

その陣痛の合間に深い静寂が漂い、次の動きをひっそりと待ち構えている

緩んだ中での一定の緊張が張りつめていた。

そんな映像に釘付けになりながら、私はボロボロと泣いていた。

隣りに立っていたアンドリューに

『これを見ていたんだね。覚えている?』

そう言うと、

『ああ、素晴らしくて、その美しさにひれ伏す時間だったよ。』

わたし自身は、出産が終わった直後は

出産が神がかっているとは感じられなかった。

言って見れば、バレリーナが舞台を終えた。

観客は素晴らしかったと賞賛するけど、

その自分の舞台を振り返らぬまま、

どんな舞台だったのかが分からぬまま、

ゼエゼエと息を切らせながら、

次の舞台に立ちはじめたと言う感じである。

出産が終わった後は、

なにがなんだか分からない状態で次のステージにたった感じだった。

出産後、一ヶ月走り続けて、ようやく今、客観的に見た自分の出産で、

私は出産と言う一連の出来事に終止符を打てた感じだった。

私、本当にがんばった。。。。そう自分に対して頭をなでてあげたい気分だった。

出産というものに自分の中で幕を閉じて、

育児というもののステージに自分から幕を開ける事が出来たと言う感じである。

ようやく自分の出産を主観的、そして客観的の両方を手に入れた私は、

ここから自分の出産を振り返ってみたいと思います。

続く

モノクロから虹色へ

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