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アセンション

ボヘミアンラプソディーというQUEENの映画が有名になり

私も映画館に足を運んで赤ちゃんが泣かないことを願いながら観ました。

ボヘミアンラプソディーの詞はこんなふうに始まります。

ママ、たった今、人を殺してきた。

あいつの頭に銃口を突きつけて

引き金を引いたら、あいつは死んだよ。

ママ、人生は始まったばかりなのに

僕はもうダメにしてしまったよ。

ママ、ああ、ママ、

ママを泣かせるつもりはなかったんだけど

明日の今頃僕が元に戻らなくても

今のままで生きていって、何事もなかったかのように

この歌詞は

同性愛者になった自分が過去の異性を愛していた自分を殺し

新しい自分になる。そんな新しい自分はママを泣かせる存在かもしれないけど。。。

という意味を込めてると聴いて、

なるほどって思うと同時に一人の私が尊敬する人の話を思い出しました。

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「2012年にアセンションがあり、世界が二分する」

なんていうことが噂になっていたあの当時。

その頃の私は

そのアセンションとやらを、恐怖心を抱きながら聞いていた気がします。

二分した世界の片方は、

思ったことがすぐに形になって幸せな世界。

もう片方は、

今まで通り生き、どんどんと闇にはまっていくネガティブな暗い世界。

そんな風にその当時は理解していました。

ある男の子は、警察に囲まれながらも、ゲーム感覚で警察から逃げていました。

彼は自分の苦しみから逃れるため、ヘロイン中毒となり、

既に現実と妄想の境目がない状態。

これまでに幾度となく警察のお世話になり、それでも彼を止めることは誰もできませんでした。

彼の暴走はとどまることを知らず、彼が人を殺すか自分が殺されるかというところまで

追い込まれていきます。

彼は朦朧とする意識の中、銃を机から取り出し、そのまま家の屋根へと向かいました。

地上では、警察官が彼の家を包囲しています。

彼は、屋根の上に立ちながら、

『もうこんな世界はうんざりだ。警察が僕を射殺するなら、してくれ。

 でも、神よ、本当に神がいるなら、僕は神に警笛を鳴らす』

そう叫んで、彼は銃を空に向かって乱射しました。

泣き叫びながら、神に向かって

『僕はここにいる!どうして僕の苦しさを分かってくれないのだ!』

そう言い、銃を乱射する中、彼は警察に取り押さえられました。

兄弟にレイプされ、父親には暴力を受け、母親には捨てられ、

もう傷つけられるもんかと、生きていくために、町一番悪いギャングの頭になり、

それでも消えない心の痛みを

ヘロインで麻痺させていた彼。

彼は、刑務所に入り、そこでも刑務所の頭になりました。

一般的に言われる悪いことをたくさんして、悪い奴らとつるんで、

その非道さを持って自分を守りながらも

それでも刑務所の独房にいる時間の時には、聖書を読み耽り、神と話をしました。

それは取り押さえられた時の警察官が

『きっと君は独房で人生を変えることができるよ』

と言ってくれたから。

そして、彼は刑務所から出てくる時、ヘロイン中毒から解放されていました。

『あまりのストレスで、彼ね、

 首が横に折れ曲がったまままっすぐにならなかったのよ』

そう言って過去の彼を振り返りながら、彼の話を私にしてくれる目の前にいる美しい女性。

『その独房で彼は、たくさん神様に聞いたのよ。』

僕を一番苦しめているのは、なんなのか。

親がクレイジーだったこと?

兄弟がレイプをしたこと?

父親の暴力?

母親から愛をもらえないこと?

もちろん、それらの要素は彼を苦しめました。

でも、本当に本当に彼の内側に入っていくと、彼は気づきました。

今いる僕は、本当の自分じゃない。

今いる僕は、イリュージョンなのだと。

本当の自分に戻ろう。本当の自分として生きていこう。

そして、神様、僕の体を使って自分が求めてきた安全な世界になるように

貢献させてください。

そう神に毎日毎晩、話しかけました。

このお話を私とアンドリューにしてくれた彼女は、私たちに言いました。

『それが私の過去。。。。』

ケーキを持って『赤ちゃんに会わせて』と家を訪問してくれた彼女の過去である彼について改めて知った夜でした。

私が大好きな彼女。

ベイビーシャワーの時も招待をしたけれども、彼女は体の至る所を手術していたため

『体も心もシンドイくて来れなかったの。ごめんなさいね』と言いながら

赤ちゃんを抱っこしていました。

彼女が、まだ「彼」だった頃、

なんて強く、なんて繊細な人なんだろうと私は、

彼を見ていました。

『イズミ、バスタオル、貸して!』

そう言って、私の家でのワークショップでワンワンと泣き、オウオウと叫んでいた彼。

そんな彼が今は

『私が本当に辛かったのは、自分が女性なのに男性の体を持って生まれてきたこと。

 だから、本当の自分に戻りたかったの。今、女性になれて本当に幸せだわ。

 毎日、自分の股をみて、私は膣がある。。。そう思って、涙が出るのよ』

そんな彼女に私は聞きました。

『ねえ、その銃を乱射した時から言って見れば人生が変わったじゃない?

 それって何年前のこと?』

斜め上を見て彼女が一瞬考えた後、私の目をまっすぐ見て言いました。

『2012年のことよ』

あ、アセンション。

あの年って、本当に自分がどちらの世界に行くのかを決める時だったんだ。

今まで通り、悔しくて苦しくて暴力でどうにかしようともがいてた暗い世界ではなく

2012年、天に向かって銃を発射し、神に「私はここにいる!」と警告をしたあの日から、彼女の人生は変わったのだ。

そして、今、彼女は暴力ではなく、愛の選択をして生きている。

暗闇にいる人たちの彼女への風当たりは、キツイ。

それでも愛を選択して生きる彼女を私は美しいと思う。

『いずみ、あなたが見ていたあの男の子は、イリュージョンなの。

 本当は存在していない子なの。

 でも、私が本当の自分でいなかったから、いられなかったから、私を守るために

 出現してきたようなものなの。

 今、目の前にいる私が、本当の私よ』

ボヘミアンラプソディーの歌詞が、天に銃を乱射した彼の映像と共に頭をよぎる。

ママ、たった今、人を殺してきた。

あいつの頭に銃口を突きつけて

引き金を引いたら、あいつは死んだよ。

ママ、人生は始まったばかりなのに

僕はもうダメにしてしまったよ。

ママ、ああ、ママ、

ママを泣かせるつもりはなかったんだけど

明日の今頃僕が元に戻らなくても

今のままで生きていって、何事もなかったかのように

2012年のアセンション。

世界を二分すると言われたアセンション。

もれなく私の人生でも、2012年は転機の時でした。

ロサンゼルスで始めた年。

そこから毎年、素晴らしい方と出会い、愛に対する理解が深まってきた6年。

この6年で私の人生は目まぐるしく愛の方向へと変わりました。

そして、今年も素晴らしい生徒さんに囲まれて、愛のヒーリング法をマチルダが伝授し

愛をシェアした愛に染まった時間でした。

本当に2012年は、世界を二分する時だったのかもしれない。

偽りの自分を捨てて、本当の自分へと繋がっていくIHが私の人生で始まった年だから。

そして、この愛の選択をする上昇する(アセンション)船に、

一緒に乗ってくれたインテグレイティッドヒーリングの参加者の方々との大切な時間は、最高の神様からのプレゼントです。

(写真:2018 サンディエゴでのインテグレイティッドヒーリングの講習会中、

    セッション後の一コマ)

モノクロから虹色へ

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