『でも』隊
(2018年のサンディエゴでの講習会の一コマ。こんな風に笑いも絶えないんです。
2019年のインテグレイティッド・ヒーリング講習会の受付開始しました!こちら)
何かにつけて、『でもね』と言う言葉を言う女性がいる。
どんな提案をしても、『でもね、、、』って言って
理論を渡す。
『そっか、じゃあ、こうしてみたらどうだろう?』
そんな風に聞くと
『いや、もうそんな気じゃないから』
と言う。
自分の気持ちを尊重している風に。
『ああ、それいいね!』と彼女が言うのを聞いたことがない。
もしも言うことがあるとすれば、
彼女が既に知っていることだったり、やったことがあったり、
彼女が既にコントロールできる内容のことだったりする。
そんな彼女と話した後は、ぐったりしてしまう。
自分の時間を無駄に過ごしたように感じる。
もう関わるのは、ちょっとしんどいからやめておこうと萎える。
動こうとしない重い石をなんとか動かそうとしてるので、しんどさだけしか残らない。
そして、『でも』を言う彼女の周りには『でも』をいうお友達がいっぱいいる。
ただ、その人たちは知らない。
『でもね〜』って言った後に、ポジティブな発言が出てくる可能性が至極少ないことを。
私は、デモ隊と呼んでいる。
どんなアイディアがきても、盾を前に置いて、跳ね返してしまうデモ隊員。
デモ隊の隊員を発見したら、すぐに私は避難することにしている。
「でも。。。」って言う不快感が伝染するから。
デモ隊員は知らない。
「でも」というと、
未来へのアップテンポの展望は薄れることを。
「でも」というと、
どんなにその前に言ったことがポジティブでも帳消しになってしまう潜在意識のプログラムが発動することを。(つまりネガティブしか残らない)
「でも」というと、
部屋の明かりが暗くなることを
「でも」というと、
自分の可能性を縮めることを
「でも」というと
自分だけではなく他の人に対しても自然と否定的になることを
「でも」というと
恐怖から物事を考えてしまうということを
そんな風にデモ隊を言っているが、
かつて、そのデモ隊のトップを走っていた私。
『いっちょ、でも、って言って雰囲気ぶっ壊してやりますか〜ー』並みに
出藻全開(デモゼンカイ)と刺繍をした服をきて
パラリラパラリラとバイクを乗り回していてもおかしくないぐらいだった。
いや、デモ隊だから、
全ヘルメットから、防弾チョッキ、そして長靴に到るまで。
自分の肌が相手に見せることがないように着込んだという方が正しいか。
外からくるものは全て、自分に大怪我や大火傷をさせるものだと決めつけて
ビビって『でもでも』って口を尖らせて言っていた。
『変わりたい。でも(けど)ね〜』というのが頭の中での癖だった。
変わりたいけど、今の状況だったら不快ながらもなんとかサバイバルする方法は知っているよ。満足ではないけど、でも未知の世界に挑戦して、痛い目にあうよりはマシ。
そんな態度だった気がする。
そう、まるで世界は自分の敵かのような姿勢だった。
世界はこんなに愛に溢れているのに、あの頃のデモ隊の私は知らなかったんだよなぁ。
なぜ、考え方が変わったのか。。。
それはある一人の女性のセッションを目撃したから。
サンディエゴでインテグレイティッド・ヒーリングの講習会を行っていた時、
一人の可愛い『でもね』というのが口癖だった女性がいた。
とにかくずっと「でも」って言ってた。
だから、
彼女のセッションは、彼女のこの『でも』というブレーキで全然前に進んでいかない。
どうしたものか、、、となっていると、
マチルダが彼女に筋肉反射テストをして、一つの修正方法を行うことをし始めた。
その彼女は外に呼び出され、私はその隣りで同時に通訳をした。
『『でも』っていう言葉って、あなたにとってどれだけ重要なの?』
そうマチルダが聞くと、
彼女は
『えーもうやめたいです。でも、、、、』
と言っていた。
『あーまた、でもって言っちゃった。
でも〜』
と。
『やめたいのね、、、、』
そう言って、マチルダが誘導をしていく。
神経言語プログラミングを使いながら誘導していくマチルダの言葉を通訳しながら
私は腹の底からゾクゾクしてくるのを感じていた。
彼女の【でも】、、、どうなっちゃうんだろう!!!
そして、修正の最後の瞬間、彼女は飛び上がり、『うわああああ』と叫んだ。
全身汗だらけになって、手がべちょべちょになっていた。
ズボンもぐっしょりと汗が出て、『パンツが濡れている。。。』と言っていたのを
今でも覚えている。
あまりの衝撃に小刻みに震えていた。
ただ、その後、彼女は全くもって『でも』と言わなくなった。
マチルダは後から教えてくれた。
『彼女の体が、この「でも」っていう口癖に対して、
あの修正をしてくれって言ったのよ。
私が彼女を無理矢理、あの修正を選んだわけでも、彼女を変えたのではないの。
彼女の意思と彼女の潜在意識が選択したことだから。
ただ、私は、彼女の意思と彼女の潜在意識の指示に従っただけ。
だから、私、キネシオロジーって好きなのよね〜』
と。
「でも、、、、」
その言葉が出そうになったときに、
私はあのパンツに漏らしちゃったんじゃないかと思うほど
全身、汗だくになった彼女のことが数年経った今でも、いつも頭をよぎる。
講習会が終わる頃に彼女が満面の笑みで帰って言ったのも
とても印象的だった。
その後、彼女に会った時もメイルでも、
私にとってとてもまっすぐで芯のあるエネルギーの新しい彼女と話している感じがしていた。
どれだけ「でも」で彼女のエネルギーは消費されてしまっていたのだろうか、、、と。
ただ、今は、彼女は、きっと元気にしているんだろうなと信じている。
彼女の癒しに立ち会えたおかげで
私はデモ隊を卒業できた。
彼女のことが私はとっても好きだ。
目がスッとして綺麗で、いつも口元が微笑んでいる。
たった10分間の時間だけで、
長年の癖を取り除くって、やっぱりIHってすごいなあと。
というわけで、マチルダは彼女に行った修正内容をサンディエゴでの
マスタークラス4の教科書に入れることに。
今年もサンディエゴでマスタークラス4を行います。
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