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一周回って、神に仕える

日本に帰って一つ気づいたことがある。

それは、レストランでご飯を食べるたびに野菜に味がないことだった。

ドレッシングでなんとか味付けをしてごまかしている感じだが、

たいていのドレッシングにアミノ酸(味の素)が入っているものやパームオイルが入っているため、それらを取らない私は、だいたい、そのままお野菜をいただくことが多い。

食べて見ると、キャベツの甘みや、葉物野菜の苦みなどがないのだ。

『無』

と言う感じ。

食べても食べても満たされないので、

4000円ぐらい費やして食べたのにも関わらず、スナックをつまむと言う始末。

お菓子もほとんど味の素が入っているので、

アメリカから持参したオーガニックのものを食べるが、

そのスナックでようやくなんとかお腹が満たされる感じ。

エンプティ。。。。

ようやく茅ヶ崎でオーガニック野菜を使ったレストランに入って、

一口朝ごはんを頂いた時に、口の中に広がるお米の甘みと、梅干しの塩っけと、野菜の苦みとお味噌汁の中の人参の甘みに私は心がホッとした。

赤ちゃんも、それまで全くレストランのご飯を食べず、

口に入れてもゲーと吐き出していたが、

そのオーガニックレストランの人参はペロリと平らげていた。

いつからこんな風になっちゃったんだろう。

昔は、アメリカの方がまずかった。

しょっぱいか甘いかのどちらかだった。

ハリウッドに『うまみ』という名前が進出した時には、えへんと日本の食を誇らしく思った。

でも、今は日本の「無」の味にショックを受けている。

子宮のワークショップのメンバーも初日2日間は忙しさにコンビニ弁当だったが、

3日目には体調を少し崩した朝で、

その茅ヶ崎のオーガニックレストランのランチにお弁当を全員分、頼んで食べた。

その時に、『美味しくて泣きそう。。。』と言ってたぐらいだ。

野菜を洗う過程で、薬を使って味を全て失っているのか

そもそも野菜自体が農薬まみれで味がないのか。

農薬大国と言われる日本に危機感を感じてアメリカに戻ってきて

ある男性のセッションをした。

そういえば

彼は世界中の野菜を手がけるある食品会社をこの春に買収したばかりだった。

春に彼のセッションをした時、まさしく買収する寸前だった。

インテグレイティッド・ヒーリングのセッションって、毎回思うが、

本当に本人が一番必要としているタイミングでセッションてあるんだと思う。

彼が言った。

『僕がこの会社を以前は所有していたんだ。

 それを数年前に売ってね。

 そしたら、僕が育てた農場も農家の人も全てがボロボロになっていた。

 新しい経営者は利益を生むために、

 人の手や心ではなく農薬を散布することで”人参という形の物体”を作って

 売ることをしたんだ。

 初年度はうまくいったよ。

 でもそのあとはガタ落ち。

 そんなふうに自分の農場を汚したくないと彼のやり方に反対した農家は契約を打ち切られて、農薬散布で利益をがっつり儲けようというお金に心を奪われた人の手元で作られたものは売れるわけはない。

 そして、僕の育てた売った会社はもう中は悲惨な状態だった。

 過去の契約農家から連絡がきて、どうか戻ってきてくれと言われて、

 今買収をしている最中なんだ。

 この買収に関して何億兆円というお金が動く中、

 僕は、これからどんな風にしてチームを築いていくのかを考えているところなんだ』

私は投資家でもなければ、会社を運営したこともない一般市民。

なんのアドバイスもできない。

だから彼に言った。

『それをセッションして、あなたの魂がどうしたいかを聞いていくのはどうかしら?』

誰だって、迷うことはある。

そして、頭で利益、損得色々考える。

でも、迷っているところからする選択は迷いがあるがゆえに

あまり頭がいい選択を私たちはしないことも経験上で知っている。

だから、私は、インテグレイティッド・ヒーリング勧めた。

彼がいった。

『神の意図の元で、一緒に働く人とビジネスを進める』と。

「神の意図の元??」

そう聞くと

『ああ、本来の在るべき形で野菜を育てるということだよ。

 人間のエゴで儲けのために育てるのではなく、

 本来の神様が意図した流れ、形でっていうことさ。

 そして、それを尊重する人と、僕は仕事をしていくよ』

そして、インテグレイティッド・ヒーリングでは、潜在意識の決めたゴールを視覚化・イメージする行程がある。

その行程の最中に彼がフッと笑った。

『どうしたの?』

そういうと

『この会社はさ、もともとキリスト教団体が大元でね。

 僕が10年前にそこから買収したんだよ。

 そして、その会社の社長に聞いたんだ。

 ”この会社のゴールはなんだ?”って

 その時に僕が期待したのは、

 上場とか、食品界でナンバーワンになるとか

 オリンピックの協賛になる、とか

 なんでもいいんだけど、そういうことを期待したんだ。

 どんな野望があるのかって。』

『それでその社長はなんて言ったの?』

『ああ、彼が言ったのはさ、

 ”To serve God ” (神に仕えることだ)

 僕はその時、鼻で笑ったよ。

 違うんだっていうのも思ったさ。

 でも、今は僕がそれを言ってる。神の意図の元で動くってさ。

 創業者の思いは、エネルギーとして引き継がれているんだな。』

聴きながら、私は身体中に鳥肌がたった。

私は、

自分が想像もできないぐらいのお金持ちのクライアントさんのために働くのが大好きだ。

毎回自分が知らない世界を教えてくれることに興味も覚えるし

彼らの考え方もぶっ飛んでて面白い。

ただ、それ以上に

彼らの意識がこうやってインテグレイティッド・ヒーリング(IH)を通じて変わる。

自分の魂が何をやりたいのか、この体を使って、この世界で何を実現したいのか?

そこの軸に戻してくれるインテグレイティッド・ヒーリング(IH)。

そうやって、

世界のトップが変わったら、きっと資本主義のピラミッドの中で下にいる一般市民へも

愛が広がっていくと思うから。

それが私の世界への貢献になる。

『いず美、僕は僕がすることがクリアになったよ。

 ありがとう。』

改めて

自分の魂が求めること、自分の魂を使ってどう人生を選択していくか

それをくれるのがインテグレイティッド・ヒーリングだと思う。

彼の経営で、うまく立て直し、日本に輸出をして美味しい野菜をまた食べたい。

2019年、ロサンゼルスでの インテグレイティッド・ヒーリング開催はこちら(←早割9月23日まで)

2020年、サンディエゴでの インテグレイティッド・ヒーリング開催はこちら

モノクロから虹色へ

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