妊娠6ヶ月
あっという間に6ヶ月。
今日は、検診に行ってきました。
すでに、お腹の中にいながら、ボコボコ蹴る我が娘。(←すでに女の子と判明)
ボコボコ蹴られるたびに、
喉仏あたりがオエってなったり、心臓あたりがムホってなったり。
内臓の筋膜って、本当に繋がっているのね〜って、感心している毎日です。
お腹もダルンダルンなせいか、「うそーん」っていうぐらい大きく出てきて、
食べた後の私は妊娠9ヶ月のような感じです。
検診では、いつもホルモンのせいか、泣いています。
安心するというか、
助産婦さんのポーラがいつも『大丈夫だからね』と言ってくれるので、
泣いちゃうんです。
病院と並行して、受診しているのに、
病院では一切泣く気持ちすらならないのに、どうしてポーラだと泣けちゃうんだろう。
『なんでもいいよ』っていうからなのかもしれない。
『まだ、卒乳ができていなくて。。。』
そういうと、ポーラが
『メキシコに住んでいた時には、2歳や3歳まで授乳する人が多いから、
乳児と幼児両方におっぱいをあげていたのなんて、ザラよ。
もしも、いず美がそれで幸せなら、楽しいなら、卒乳なんてしなくていいわ。』
と言いました。
このどんなやり方だっていい。
別にルールなんてないんだから。
どんなやり方だって、あなたが幸せに感じるなら、それでいい。
これってすごく私には難しいこと。
『あなたのやりたいようにやりなさい。』
って言われると、
『え?通常はどうなんですか?』
と聴きたくなる。
ウェディングの時のブーケもそうでした。
「君が好きなようにしていいよ」とアンドリューに言われ
「あなたが好きなお花を教えて」とフラワーリストにも言われ、
『普通はどれぐらいのお値段で、今、何が流行っているんですか?』
って聞いた私。
その問いに
誰も私に正解をくれなくて、すごく困ったのを覚えています。
自分が決めていくこと、自分が主体で動くこと
それらって、とっても難しかったし
今も、ふと気づくと、誰かに決めてもらう方が楽なところになびく自分がいます。
さて、今回の出産プラン。
イメージとしては、自宅出産で水中出産が出来ればいいな、ぐらいでした。
でも、なんか、私のこうしたい!っていう気持ちよりも、
それがまあ、落ち着いたところっしょ。っていう感じ。
そんな帰り道、
アンドリューが『僕のビジョンがあるんだよね』と出産について、話し始めました。
『今回、水中出産でさ、プールに入った時に
娘も一緒にプールに入って、君が娘を抱っこしながら、産むっていうビジョンがさ。』
それを聞いて
私の中で、パアアアアアーとイメージが膨らんできて、
その幸福感に私は涙がボタボタと流れてきました。
叶うかわからない。
ワイルドカードだけど、
それができたら、すごく幸せだなあっと。
『うん、それいいね。それがしたい。
娘が起きていられるか、起きている時間なのか、わからない。
今回、水中できるかわからない。
私、またゴリラみたいに叫んでて、それどころじゃないかもしれない。
そのゴリラの私を見て、娘がビビっちゃうかもしれない。
でも、それがしたいって心から思うよ。』
私の想像の中には、
あのプールの中で、娘を抱っこしながら、呼吸をゆっくりして
生まれてくる瞬間を感じながら、力を入れる
という体感が身体中を駆け巡り、
その感覚が幸せでいっぱいで、それを想像させてもらえたことすら
感謝でいっぱいになりました。
ま、あの陣痛の痛みで、それどころじゃない!誰も触るな!とか、なりそうだけど。
ただ、
「〜したい」
そう思えることって、すごく幸せなこと。
すごくパワフルなこと。
でも、豊かな国にいると、それってすごく薄れてきてしまう。
考える前に、心地よいとされるサービスを提供されるから。
考えることなんて、無用なほど、
自分が感じるよりも良いものが与えられる気がしちゃうから。
そうやって、自分の力を失ってきた気がする。
今まで、〜したいっていう気持ちをどこかで置き去りにすることに慣れていた私は、
少しずつ少しずつそれを、こうやって結婚だったり、出産だったり、育児だったりで
取り戻している気がします。
いつから、離乳食を始めるか、
いつから、卒乳するのか、
いつから、子供部屋で寝かせるのか、
いつ、ワクチンを打つのか、
いつ、夕飯の時間にするのか、
誰に、娘の面倒を見てもらうのか、
どこの学校区域に家を構えたいのか、
などなど
そうやって、私がこうしたいって思うこと、感覚としてこうありたいって感じることを
忘れてしまうと、
教科書や、参考書や、他の人のやり方に追随したくなる。
答えを持ってきて欲しくなる。
でも、ポーラは『あなたがしたいことをすれば良い』
そうやって、自分に主体性を戻してくる。
そして、何を選んだとしても大丈夫と応援してくれる。
そうやっていると、したいように行かなかった時ですら
主体性を持って、次に切り替えられる気がする。
いつもそこにインスピレーションをくれる人がいて
それをサポートしてくれる人がいて、
そこに登場する人物がいて、私は幸せだなあと感じています。
(*検診でお腹にドップラーを当てて赤ちゃんの心音を聞いているところ)
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