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おとぎ話の本当の話。

(*本を読む親子。21ヶ月になって、たくさん言葉を話すようになってきました)

「浮気が心配だ」という女性からの以来でした。

『あなたのことを友人から聞いたの。

 私ね、付き合う人がみんな、浮気をするのよ。

 このパターンて私に問題があるんじゃないの?って言われて。

 私はそうは思わないんだけどね。

 だって、浮気をするのは私ではなくて、男性なのよ!

 どうして私に問題があるっていうの?』

そう彼女はまくし立てた。

画面越しからも、十分に彼女のフラストレーションは伝わって来た。

苦しいだろうなって思った。

ただでさえ一度の浮気で心が砕けそうになるのに、

付き合う人みんながそのパターンだなんて。

『では、セッションをしていきましょ』

そう言って始めたセッション。

とても興味深いセッションだった。

浮気の根本原因として、父親が出て来たのだ。

『お父様とはどのようなご関係ですか?』

『父は、私が3歳の時に蒸発していなくなりました。

 母と私を捨てていったんです。

 でも、そんなの、もうどうでも良いんですよ。

 セラピーでも散々話して来ました。

 私は、これから付き合う男性と愛を育むことだけを望んでいます。』

『その気持ちはわかります。ただ、ここで根本原因として出て来たということは、

 お父様との関係が今日の潜在意識のゴールの

 ”男性と健全な愛を育む”ということを邪魔しているということを

 さしているんだと思うんですけど、愛を育むってどういうイメージですか?』

『私は、男性から、父の愛をもらえれば良いと思っています。

 そしたら、私は別に父がいなくても良いんです。

 私が幸せになれば、父が勝手に出ていったことなんて関係ないですし』

男性から父の愛をもらえれば良い、、、、

この言葉に潜在意識が反応を示した。

きっと、ここだ。根本原因は。

お父様がいなくなったことよりも、

彼女の気づく点はそのお父様の不在を誰かに埋めてもらおうとする点なのだろう。。。

それで潜在意識にチェックすると、イエスの反応が来た。

『でも、ご両親からもらう愛と、恋人や、

 パートナーからもらう愛って違うと思いませんか?』

『え???』

『ご両親からもらう愛は、子供を育てる愛です。

 栄養を与え、自信も与え、教育も与え、

 そして、自分で学ぶ力も与えるために突き放すこともある。

 でも、恋人やパートナーからもらう愛は、

 もちろん、過去の傷を癒してくれることもあると思いますが、

 それ以上に、

 一緒に何かをしていくチームの愛というのも入ってくるんだと思います。

 だから、どちらかが子供役だと、パートナーとは呼べませんし、

 その関係にはなれないです。

 よくありがちなのが、女性が母になって、旦那さんが息子になるパターン。

 それをすると、一発でセックスレスです。

 男性に対して、お父様の不在を埋めてもらう事をするとなると、

 あなたが子供になってしまいます。

 男性は、子供と結婚したいでしょうか? 

 もしも本気でパートナーを探している男性であれば、

 チームメイトを探しているのではないでしょうか?』

それを聞いて彼女は不服そうだった。

それほど、お父さんの存在を恋い焦がれて来たのだろう。

誰かに満たして欲しくて、それぐらいお父様のことを思っていたのだろう。

彼女が不服のまま、セッションは進んでいった。

彼女の潜在意識が選んだプロトコルは、セルフエンパワメントだった。

自分の力を取り戻すという内容。

私はちょっとたじろいだ。

こんなにも誰かに救って欲しくて、このセッションの流れに不服なのに、

自分の力を取り戻すなんて真逆の地点に

向かえるのだろうか?と。

すると、彼女の潜在意識が『眠りの森の美女』という言葉を選んだ。

そこから

物事の流れは変化をして行った。

その物語を選んだというよりも、わたしが以前勉強をしていた時にとった

ノートの一ページを選んだのだ。

彼女に伝えた。

『自分の力を取り戻すというプロトコルが選ばれたんですけど、

 そこにいく前に、このノートに書いてある文章が選ばれました。

 ちょっと読んでみますね。』

そこには、こんな内容を私は書いていた。

『眠りの森の美女。

 嫉妬した魔女の行動で、呪いをかけられた王女様は深い眠りに落ちてしまう。

 そして、彼女の住んでいたお城もそこの住人も全員眠りに落ちてしまう。

 そして、そのお城はイバラの森に囲まれ誰も入ることが出来なくなってしまった。

 ただ、そこで、ある日、

 王様が通りかかり、ここに眠る美しい王女の話を思い出した彼は

 どんな危険を冒してでも城に入る決意をしてイバラの森に近づく。

 この時、城にかかっていた100年の呪いが解けて、イバラはひとりでに道を開け

 王様は無事に城の中に入り、眠っている王女を見つけてキス。

 王女は目を覚まして、城のみんなも目を覚ました。

 ここで、世の中の多くの女性は、素敵な王子様が私を迎えに来ないかしら?という

 受け身を学ぶ。

 きっと、白いタイツを入ったモッコリの王様が来てくれるだろうと。

 でも、本当はこの話は違う。

 というか、全てのおとぎ話は、外の世界の話ではなく、自分の内側の世界だ。

 きっと私たちは、子供時代に

 誰かの呪いなり、嫉妬なり、自分以外の誰かの勝手な思いや行動で、

 自分の運命が影響を受けることがある。

 幼い私たち、もしくは、ウブな私たちは、その影響を丸ごと受けてしまう。

 そして、その影響を受けっぱなしの状態を死ぬまで続ける。

(だから、この話の中でも、

 その呪縛から目がさめるのは100年後と言われてしまう。

 一生を台無しにするっつーことだ)

また、この王子は、外の世界で言う誰か、男性ではなく

自分の内側の世界で言う、自分の「男性性」だ。

自分のその幼い頃、もしくは、ウブな自分にかけられた影響をそのまま放置しておくのではなく、自分の男性性を使って、自分の運命は自分で戻したい!そう言う気持ちを持つことで、私たちは、ようやく目がさめるのだ。

自分の人生を誰かに委ねっぱなしではなく、

自分の人生を自分が目覚めることで、責任を持ってハッピエンドにしていくと言う

とっても力強い話なのだと思う。

きっとこれがヒーリングの事なのだろう』

我ながら、読んでいて、こんなことをおとぎ話に対して思っていたんだと、驚いた。

ただ、これは、私が思いついた話ではなく、

スイス人の心理学者のカールさんの本を読んだ影響だった。

そして、それを聞いていた彼女もまた、目を閉じながら泣いていた。

『私は、外の世界に答えを求めていたのね。

 誰か男性が、私の父からの影響をどうにか救ってくれるために現れてくれる

 と思っていた。

 でもことごとく、王子様と思っていた人は、浮気者だった。

 今、わかったわ、

 私の友達が言った、このパターンは私が作り出していると言った意味が。

 私が、自分の中の王子を呼び起こさないといけないのね。

 やったことがないけど、私に出来るかしら??』

『出来ると思います。

 だって、あなたの潜在意識がセルフエンパワメントを提示してきてるのですから。

 自分の力を取り戻すって言う内容ですもの』

セルフエンパワメントの中で、クライアントさんに言ってもらう文章がある。

『私は今、自分の人生を生き、

 そして、

 私のパーソナルパワーに基づいた自分の選択をして生きます。』

これを言っている彼女は、自分の力を取り戻したように、とても美しく見えた。

涙を流しながら、

『今までの私は、ここまでやったのだから、愛して。。。。と交渉してきたの。

 実は、とっても、惨めだった。

 身体も使った。心も使った。でも、それは愛を与えてもらうためだった。

 でも、これからは、

 私が、父親の役割をしてくれる男性ではなく、

 一人の大人の男性を愛したいと思う人を選んでいくわ。』

眠りの森の美女が、自分の内側の男性性と出会い、

目を覚ました瞬間は、

こんなにも美しいのだなあと、私は画面越しに彼女の表情を見ながら思った。

セルフエンパワメントなんて、結構セッションをした後に選ばれる内容だけど、

初めてのセッションで出てくるんだから、

きっと彼女は私のセッションの前に、いろいろなセラピーに言ったり、

自分の内側と向き合って見たり、してきたのだろうなあと感じた。

おとぎ話、深いぜー

と自分の昔のノートから、今の私が学んでいます。

モノクロから虹色へ

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