自宅出産の準備
明らかに赤ちゃんがかなり降りてきたこの頃。
予定日まで後19日。
今までは肋骨に足蹴りをされていたけど、今は肋骨から離れておへその横あたりで
足蹴りのローキック。
痛い。
仙骨も徐々に開いてきて、生理前の感覚に近い。
夜中に娘がベッドから寝ぼけて落ちて『ママ〜』と泣き叫ぶ声で目が覚めて
彼女を拾い上げてベッドに戻ると
子宮が少し収縮を始めた。
でも、まだまだだろうなと、なんとなく感じる。
そして、案じるよりも、眠るが先、、、と自分に言いながらまた眠りに落ちていく。
「もう少しお腹にいてほしいよ。」
とお腹の赤ちゃんに語りかけて、ゆっくりさすった。
ボコっと蹴ってくる赤ちゃん。
答えてくれるのは嬉しい反面、痛いぜ、ベイビー。。。
そんな風に徐々に赤ちゃんの方も私の体も準備を整えつつ
先日、出産チームが家に来た。
一つ一つの物を準備していく3人の女性。
今回はずっと決めていた。
女性だけに囲まれて出産をしたいと。
(*自宅出産で使う物をまとめて、赤ちゃんの寝るクリブにまとめてくれた)
そして、生まれる瞬間にだけアンドリューと娘に立ち会ってほしいと。
たくさんの文献を読んできて、
女性が陣痛が始まったら、小屋に入ってとか、テントに入ってとか。
女性だけに囲まれた私は、どんなお産になるんだろう。
そう思うとワクワクして仕方がない。
ポーラに言った。
『赤ちゃんの臍の緒が自然に切れるまで、胎盤につないで待ってみたいんだけど。。。。』
『ロータスのことね。
いいわよ。何度もやってきたから。
ただ一点だけ、今までのクライアントさんの傾向を伝えておくわね
臍の緒が完全に切れるまで1週間かかるの。
2日後には、あまりの匂いに臭くて、切ってほしいという方が多いわ。
あとは、一人目の時には赤ちゃんだけにフォーカスができる生活だから
よかったけど、二人目になるとね、寝る時にも臍の緒が絡まないようにとか
お姉ちゃんが遊ばないようにとか、色々と考えることもあって、
難しいこともあるかもしれないから、
そうなる場合もあるっていうのを、考えて自分にベストなしたいことを選んでね』
ああ、確かに。起き上がって何かをするなんて、、、、
ベッドに血だらけの胎盤を置いて果たして2歳の娘がそのまま放っておくだろうか、、、、
異臭に耐えれるだろうか、、、
と頭が一瞬ぐるりと回ったが、
『ま、今考えても仕方がないか。
2日でギブアップだったらそれでもいいじゃん』
と独り言を言いながら、もうなるべく頭を使ってあれこれ考えるのは疲れるだけなので
出たとこ勝負にすることにした。
お腹の赤ちゃんの音を聞き、
お腹の赤ちゃんの場所を調べ、
子宮の大きさを調べていく。
なぜだか、分からない。
でも、この何度もしてきた行程は、
赤ちゃんを産むことに従事している女性に囲まれる空間だと
それがどこであろうとも、安心感を覚える。
というか、安心感しかない。
この人たちに委ねればきっと大丈夫。
(*お腹の赤ちゃんの心音をドップラーを使ってみんなで聴いてる)
私は
今回は、赤ちゃんが出てくる陣痛におののき恐怖と痛みだけで時間が過ぎていくのを待つのではなく、
陣痛を喜びとして捉えてみたい。
そう願っている。
一度経験したことだから、
きっと今回はまた違う感覚でお産を迎えられるはず。
スルリと出てきておくんなまし、ベイビー。
そして、今朝陣痛を少し感じる。
でも、多分、すぐの陣痛じゃない。
だって、まだ、恥骨ノックされていないから。
徐々に骨盤が膨らんでいく。
女性の神秘を感じずにはいられない。
この体が赤ちゃんを産むための準備をしているのか。
ゆっくりゆっくり、お花が開花するように。
自然ってこんなにゆっくり準備するんだなあ。
なのにどうして、
私たち人間って焦って早く早く物事を前に進めて結果を早く出したがるんだろう。
オムツトレーニングも、娘がオマルでしたい時にすればいいや。
きっと彼女の体内時計でわかるだろうから。
卒乳も彼女のタイミングでいいや。
きっと彼女の体内時計でわかるだろうから。
お花が自分の体内時計で開く時を決めるように、
彼女のタイミングでいいや。
でも、お腹の赤ちゃんよ、君は、、、、まだいてくれ、、、、
いや、それもあなたの体内時計でいいか。
そんな風に夢の中を行ったり来たりした明け方。
目が覚めたら、片方の乳を吸われながら、彼女のおしっこパンパンのおむつが私の顔の上に乗った状態だった。
モノクロから虹色へ