ヒプノバースで出産観が変わる
出産予定日が近づくにつれ
骨盤が広がっていくのを感じる朝
特に、仙骨がジンジンしていく。。。
そして、ふと、これが陣痛?と惑わされるような子宮のマイナーな収縮
生理痛のようなちょっと重い感覚
寝てたところから、立ち上がった途端に、骨盤がバラバラになる感じ
歩いているときに、恥骨が打撲してるのかと思う鈍痛で『イテテ』と漏れる声
内腿の筋肉のあっちゃこっちゃに引っ張られる感覚
頭がぼーっとして、物忘れがひどく何しにこの部屋に来たっけ?と繰り返す毎日
物事を整理整頓する事が難しく、キッチンや車の中が泥棒が入ったみたいになってる。
尋常じゃないトイレの近さ、で、たまに間に合わない時もあり
ずっと立ちっぱなしだと、クラクラしてくる
膣が下に腫れてるというかハンモックみたいになって足が閉じれないでガニ股で歩く私。
そして毎朝、
『ああああああー出産間近だわー』と、カラダ中で感じています。
最近、娘がよく『ママ、おっぱい』というので、
初めは、なんかお腹に赤ちゃんがいるのがわかっているから甘えているんやろか?と思いつつ
私にとっては、おっぱいを吸われた方が
子宮口があきやすくなるので、『こりゃいいかも!』と両者にとってのウィンウィンと捉えて
今や、娘の吸いたい放題です。
はて、、卒乳プランは、どこへ、、、、
ま、いっか。12歳までおっぱい吸っているわけはないだろうし。
さて、バースドューラのアシュリーのお家訪問。
そこで、私は今回の出産に対する考え方がガラリと変わりました。
「今日は、ちょっとヒプノバースをシェアしようと思って。
私たちが出産に感じる痛みの90%は、頭で作り出してて、あとの10%が本来の痛みなの。
まず、収縮と呼ばずに、surge/waves(波)と私たちは陣痛のことを、呼ぶの。
だって、収縮っていうと、身体が縮こまるイメージでしょ?
でね、あなたも知ってる通り
陣痛は1分間だけ…
そして、そのあと休憩がある。
寄せては返す波のように…
で、ウェイブ(陣痛)がきた時に来させてあげて、迎え入れてあげて。
そして、ウェイブがさっていく時にもバイバイって言ってあげるの。
そして、またリラックスの時間を楽しんで
またウェイブが来たら、迎え入れ、共にあり、そしてバイバイする。
その繰り返し。
でね、一人になったときに、1分間で何呼吸するかを1人でいる時に数えてみて。
もしも6回なら、ウェイブが来た時に6、5、4、3、2、1って数えたら
もうそれで終わるんだから。
簡単でしょ?
そして、ウェイブが去ったら、次のウェイブが来るまでの時間を楽しめば良いの。
リラックスしたらそれだけ子宮口が下に降りてきてくれる。
緊張したらそれだけ子宮口が元に戻るというか
上に上がって、また下に持っていくように頑張らないといけなくなる。
それってエネルギーの無駄遣いでしょ?
体は何をすべきか知ってる。
あなたがやることは、自分の体を信じて、
その体をサポートしてあげること。
その体がやろうとしてることにただ援助してあげるだけなの。
LET THE SURGE COME IN AND LET THE SURGE GO AWAY 」
アシュリーの話を聞きながら
私はハラハラと涙がこぼれました。
そんな私をみて、アシュリーが「どうしたの?」と。
「1人目の出産は、陣痛が初めから4分間ごとだったの。
それが22時間続いたの。
もう4分間ごとの陣痛が22時間続いて、
ずっとずっと、からだを硬らせて、次の陣痛が来るのが恐怖でしかなかった。
私ね、今わかった。
アシュリーの言う出産と真逆の私は「陣痛」に対してウェルカムではなく、
ファイティングポーズだったの。
4分間の休憩だって、エンジョイするよりも気を抜いちゃいけない。
リラックスの時間なのに、次の痛みに構えて怯えてる自分がいた。
だから22時間緊張しっぱなしだった。
途中で意識を失う瞬間もあったけど、陣痛が来る予兆のたびに私は恐怖で体を縮こませ、
とにかくその痛みが過ぎ去るのを、体全体を硬直して歯を食いしばって待ってた。
これって私の人生そのものに対する姿勢・癖と、全く一緒だって今気づいた。
例えば3時から仕事があるとしたらもう朝から緊張してる。
気を抜けない。
その日の午前中ずっとエンジョイできない。
そして、仕事がようやく終わってから、ホッとしてリラックスできるの。
でもずーっと緊張状態だから終わった後に
自分がしたことを「よくやった!」とは振り返る余力が残っていない。
そうなると、結果だけが頼りなの。
だから、自分で自分を認められない時がたくさんある。
それは自分に厳しいのではなくて、
その振り返る余力が残ってないだけなんだって今気づいた。
このスポーツマンメンタルをもう辞めたい。
究極まで追い込んで、試合で出し切って終わって疲れて、
自分を褒めるより、終わった結果で勝ったと知ってホッとする。
もしくは、周りからの称賛で「ああ、私、よくやったんだ」と知るパターン。
この他人の評価が頼りになるパターンって、私の昔からの癖。
アンドリューに出会って、だいぶ変わったの。
でも結局その癖は
モロに前回の出産に出てた。
だからね、赤ちゃんが生まれた時、
私は彼女とボンディング(繋がる)する余力が残ってなかったの。
だから、娘と繋がりを感じるのに、凄く時間がかかった。
おっぱい飲んだらオキシトシン出るって言ってたけど、それは嘘だって思った。
臍の緒だって、充分に待った。
カンガルーケアだってした。
お母さんと赤ちゃんのつながりの時間として、
学術的に言われること、全部した。
でも、私にはそれをエンジョイする余裕が残っていなかった。
そして、そのあとは
ビジネスをこなす感覚で、おむつ変えて、おっぱいあげて、
お風呂入れてってやってた気がする。
私ね、分かったの。
今回は、この陣痛に対して、恐怖を感じ体をこわばらせて行う出産はもうしたくない。
それよりも、陣痛の波を、ウェルカムして呼吸と共に一緒にいて
そして呼吸と共に送り出したい。
もしも、それがたった2回でも出来たら、それが出来た自分をすごく褒めようと思う!!!
あんなすごい究極の痛みである陣痛をそんな風にハンドルできたら、
自分への信頼も高まって、私は新しい形で人生を歩める気がするの。
昔のスポ根で培われた完全燃焼のパターンの私ではなく、
もっともっと人生のすべてのモーメントをウェルカムし、リラックスして
エンジョイできるパターンに。
きっとそれができたら出産後に、
人生でチャレンジな日が来たとしても、
体を硬らせるのではなく、
抵抗せずウェルカムして、時間を呼吸と共に過ごして、
バイバイって見送っって終わりにできる姿勢になれる気がする。
そんな自分を褒めて、愛する余裕がある私に。
そんな新しい人生への一歩にこの出産をしたい。
その昔のパターンを娘が教えてくれて、
そのパターンを脱する機会を今お腹の赤ちゃんがくれたんだと思う。
そう思うと、この出産は、私にとって、なんてギフトなのかしら!!!」
泣きながら伝えると
アシュリーが
「素晴らしい気づきね。
そして一つ覚えておいて欲しいの。
オーマイガー。
陣痛が4分間隔の22時間を痛み止めなしで乗り越えたって凄いことよ。
大体4時間でほとんどの女性が痛み止めをくれって言うわ。
出産前は、どんなに薬なしを要求していてもね。
でも、あなたは恐怖であろうが、なんであろうが22時間
あなたはどんな状態でも痛み止めをしない、
自分の力で産むと言うことから、22時間ずっとブレなかった。
ミッドワイフのポーラが、あなたのことをパワフルだと言う意味がようやく分かったわ。
だから、あなたは強い女性だと、自分にクレジットをあげて欲しい。
そして、その強い女性が
今度は、そのチャレンジに対して、闘う強さではなく、
そのチャレンジに対して受け入れる強さを持つことを経験していくのね。
愛のある出産になるわ。
自分に愛を取り戻し、それを赤ちゃんと家族と共有できる。
なんてエンパワリングなのかしら。。。。』
彼女と話し終えた後、
私は、自分の力を取り戻した感覚でいっぱいになりました。
もう、今の時点で、陣痛は怖くないです。
むしろ、自分のうちなる力の証としてエキサイティングな経験として捉えています。
ここ数日、毎日ヒプノバースの瞑想を聞いています。
他にも、出産の女性の映像で
陣痛の間、自分の娘に笑顔で話かけている余裕な姿があるのを目にしました。
こんな余裕も、作れる人がいるんだ!と。
そんな映像を自分の中に取り入れて、
今回はまったく違う心構えで、出産に臨むことができる姿勢が整いました。
きっと、この出産が私のこれからのあり方をガラリと変えてくれるものであると。
陣痛があって、本当に良かったと。
終わった後に、最高の出産だったと、我が娘を胸に抱きしめている私を想像して
今日も寝ようと思います。
さあ、今日は満月。
満月で出てくるかな??
と思いきや、現時点で、なんの予兆もありましぇーん。
モノクロから虹色へ
「