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生理再開

朝、娘と一緒に買い物に出かけた先で

トイレに入ると、パンツに赤い血がついてた。


「うそ!」

それが第一声。


確かに排卵のような透明な長ーい液体は出ていたし

夜間も断乳して、1日おっぱいがハルこともほぼ無くなってきていたから

生理が始まろうとして当たり前なんだろうけど


私の中では、とってもミックスした気持ちで一杯に。


まずは、生理がないことでの気性のアップダウンがない楽さから

自分メンテナンスが始まるやんっていう感じ。


言ってみれば、自分をメンテナンスするよりも

誰かのために翻弄をしていた方が、私はすごく楽。


でも生理が始まると、自分の波があるから

人のために翻弄できなくなる。


自分のことなんかに構っているよりも

他のことに没頭していたい。


生理によるホルモンの波に自分の1ヶ月を左右されたくない。

そんな風な思いが出てきた。


子供が夜、熱を出した、夜、抱っこしてと泣いてきた。

生理がなければ、それにすぐに対応できる。


でも、生理後であればいいけど

生理前なんかの眠い時に夜中に子供にきた時に、私、心地よく対応できるかなあて。


そして、自分がない方がずっと楽だなっと。



変な表現かもしれないケド、自分がない方がずっと楽。


自分の波があると、誰かの波とぶつかる。

自分の波があると、誰かの波と折り合いをつけないといけない。

自分の波があると、自分のニーズを満たしてあげないといけない。


自分を大事にするなんて、何?

自分を大事にするってめんどくさーい。


そんな風にすら思った私。

頭の片隅で、自分を大事にしましょうって言ってた私と矛盾しているわーとも。



私はもう子供を産むことはないから、

このまま生理が無くしてくれてもいいのに。


それでも、カラダは次の卵をせっせと送り出し

子宮をふかふかのベッドにして、生殖本能はきっと更年期が来るまで終わらないのだろう。


ただ、更年期の日、思うのだろうか?

「もう子供が産めないんだ」と。

悲しむのだろうか。


そんな風に思いながら、家に帰りトイレでナプキンを当てる前に

お股を拭くと、トイレットペーパーについた血の赤い綺麗な色のこと。


新品の赤い絵の具を、真っ白のパレットに出したような美しい赤色に

ホゥと見惚れた。


さっきまでは、生理がきたことに驚いていたけど

パンツの上についた血も赤くて綺麗だった。


あああ、私の身体は、私にこんな綺麗な血を供給しながら私の命を繋いでいるんだなあと。


そして、自分を振り返った。

なりふり構わず、子供のいうこと全てに耳を傾け聞いていた時間は終わったのだろうと。

赤ちゃんではなくなったんだなああ。


娘の成長を思いながら、

少しずつ赤ちゃんをお世話する母親から

自分のあり方を見せる母親へと移行していこうと。



そして、私は生理用ナプキンに伝えた。


私を優しく包んでくださいと。

私が私に戻っていくこのトランジッションを温かくサポートしてくださいと。






モノクロから虹色へ



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