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あなたの消えそうな声の行方

大きな声で発言する人がいる。


とても頭が切れて、言うことも理路整然としてて納得のいく話し方をする人がいる。


経験値が自分よりも遥かにある人がいる。


不機嫌が身体中から溢れ出ている人がいる。


そう言う人を目の前にした時、

あなたの内側にある「違うのに」と言う声はかき消されてしまうことがあるかもしれない。



大きな声で

理路整然と

誰もが納得する話し方で

圧倒的な存在感と同時に

自分よりも遥かに経験値がある人が

イライラしながら


自分に



「君はこうなんだよ」

「君はこうした方がいいよ」

「君はここが直ればもっと良いのに」

「君はこう言う考えに変えた方がいい」

「君のやりかたはまちがっている」

「君の内側をもう一度見直した方がいい」

「それは君の問題だ」

「君が変わるべきだ」

「君が悪いんだ」


と言う人がいたら、あなたに覚えておいてほしい。



どれだけ

正論で

存在感があって

経験値が豊富なところから

大きな声でイライラしながら話されても


その人が正しいとは限らない事を。

その人の言葉を聞かなければいけない法律はないことを。



それがポジティブ思考が強い旦那かもしれない


それが自分にご飯を与えてくれる母親かもしれない


それが尊敬する仕事の上司かもしれない


それがみんなから人気者のお友達かもしれない


それが経験豊富のベテラン教師かもしれない


それが熱い思いを持つ友人かもしれない



どんな人であれ

彼らが正しいと思って主張する姿を目の前にしても君の中にかすかな違和感を覚えるなら

その違和感を消さないでほしい。


なぜならば、

その違和感も彼らの主張と同じくらい正しいのだから。



もしかしたら、君は言うかもしれない。


「私は、彼・彼女ほど、自分の言葉をしっかり伝えられないから」


と。


でも

そもそも、感覚なんて明確に言葉にできないことが多い。

その言葉にできない繊細な感覚を持っているあなたが素晴らしいんだよ。


説明も不十分で相手を納得させるほど言葉を紡ぎ出せないかもしれない。


経験値も豊富じゃないから理論立てて話せないかもしれない。


だからと言って、

あなたの中にフワッと起こった違和感を消す必要はないんだ。




むしろ、理論的に言えないその何かを他の誰でもない、あなたが一番理解してあげて擁護してあげて、サポートしてあげる事の方が大事なことを気づいてほしい。



それをしないとね

あなたは吸血鬼に血を吸われるが如く

ドンドンと力を失っていくんだ

(私なんてって気持ちになる)


ドンドンと自分が何を感じてるかわからなくなっていくんだ

(何を考えてるのかわからない表情だねと言われ始める)


ドンドンと形ばかりに追われて、こうだったら文句言われないって言う生き方を選択し始めるんだ

(大丈夫?と聞かれて、大丈夫としか答えられなくなる。)



ドンドンと身体が疲れやすくイライラしやすくネガティヴ思考に傾いていくんだ



じゃあ、そう言う人を目の前にして

自分の「違うのに」って言う小さなボソッと出てくる声を聞いて大切にできると


あなたは、きっとそのままの自分の感覚や意見や思いを大切にしてくれる人に出逢い始めるんだよ。


彼らの正しさの主張を正しいままにしてあげて

あなたもあなたの感覚のままで進んでいけばいい。


大きな声で正論を話す人に合わせなくても大丈夫。


そして、あなたの(違う)って言う感覚を彼らに見せつけなくても大丈夫。


彼らに正しさを主張するより

自分の違和感を大事にして、

自分が心地よい世界で生きる姿を見せる事の方が何億倍もパワフルなんだ。



パートナーが言うから


先生が言うから


上司が言うから


母親が言うから


父親が言うから


年上の人が言うから


仲間が言うから


テレビで言ってるから


政治家が言うから


私の信頼している人が言うから


親友が言うから



聞いてあげたいよね。

同調したいよね。


でも、違和感を感じるなら、自分の違和感に同調する方が先なんだ。


そして、もしも相手が精神的に成熟している人であれば、

君の中にある違和感をシェアしてごらん。


きっと、今までになかった自分が思いもしない案が出るかもしれない。


その経験を通じて、人ってこう言うふうに繋がると温かいなって思えるよ。



ちなみに

精神的に成熟していない人はね

きっとそれを聞いたらもっと強い口調で正論を伝えてくるね。

怒ってくるか、呆れられるか。


そしたら、時期じゃなかったと身をひけばいい。

もしかしたら、

睡眠不足か、

インナーチャイルドの問題か、

疲れてるか、

責任をたくさん負ってるのかもしれないから。





あなたの小さなその声がこの世で一番大事なんだよ。




4歳の心が発達してきた娘へ。


ママより



モノクロから虹色へ













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