アフリカのカルトの続き
- Izumi Takiguchi
- 1 日前
- 読了時間: 7分
先日のカルトにハマった母親を持つ男性のその後はブログで書かれますか?
というご質問メイルをいただき、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
今日は、彼からの了承を得て、こちらでシェアさせていただきたいなと思います。

(変わりなさい、でもゆっくりと。スピードよりもどの方向へ向かっていくかがより重要だから)
彼自身はセッションが始まる前に
母親は息子や家族を第一に考え、愛するべきだ
でも、母親はカルトの教祖の愛人として家族と息子を捨てた。
そして彼の中で母親が自分を置いてけぼりにしたという事が本当に辛いということに気づいた。本当は許したいのに、この苦しさを手放したいのに、置いてけぼりにされた事が苦しくて許せない
彼のセッションが始まると、
彼は、「母親に宗教をやってもいいけど、家族を優先して欲しい」と伝えたものの、母親は、この宗教は、これまでの家族のカルマを断ち切るために母親は家族と連絡をとってはいけないことになっていると言って家を出ていった。
「家族との縁を切らないといけないってどういうことだよ!」
そして、彼自身が自分の思いを母親に伝えても伝わらないことに
絶望感を抱いている様子でした。
思いが相容れない2人。
自分の思いを汲み取ってくれない。
そんなジレンマを伝えてくれた後
「もう僕はわかっているんだ。
母親を変える事はできない。
自分が母親を手放すしかない。
僕だってそこそこの大人だから、わかっている。
こんな嘆いている姿はなんてDisempowering なのだろうか!と。
でもどうしても湧き上がってくるんだよ。」
「そう、ではあなたは、母親を許すということがしたいのかしら?」
そう聞くと、苦虫を潰したような表情で
「頭ではそれがいいと思っている」
と教えてくれました。
そして、私は筋肉反射テストで彼の潜在意識の反応を見ていくと、
あれだけ嫌そうな顔をしていましたが、彼の体は「母親を許す事」に
イエスの反応でしたので、それを彼にそのまま伝えさせていただきました。
「うぐぐぐぐ」
許したいけど、許したくない。
そんな中で、彼のセッションは許す方向へと舵を切ることに。
「許したいけど、許したくない」
彼の潜在意識が選んだのは、「不要な誓いを解く」
「お母様を許すために、誰、もしくは、何に対しての不要な誓いを解く必要があると思いますか?」
そう聞くと
彼は、「母親?」と。
でも筋肉の反応はNO
自分自身でもNO
神でもNO
止めなかった父親でもNO
散々考えた挙句、彼が言ったのが、「あのカルトに対してだろうか。。。」
と。
潜在意識はイエス。
でも彼は「俺はその宗教に入っていないから、誓いなんてしていないよ」
と。
カルト宗教への不要な誓いを解く
何の誓いかはわからない。
でも、その誓いを立てたことで、彼の中で母親を許す事ができない。
あの生贄を母と一緒にわけもわからず食べてしまったからだろうか。
本当は、そこまで酔心できる母が羨ましくて自分もこのカルトに入りたいと願ったのだろうか。
そんな考えが錯綜する中、彼の筋肉が示した言葉が
「私は憎しみと怒りを私の細胞から全て手放します」
と。
彼は即座に「そうだよ。だから母親を許すなんだろ?」と口をトンガらがせて言いました。
私は「もしも、この文章がカルトへの不要な誓いと関連があるなら何だと思いますか?」
そう聞くと、彼は黙って天井を見つめながら考え始め、ボソッと
「俺が母と時間を作って2人で話した日、
母と全く会話が噛み合わなかった日。
俺の気持ちを理解をしてもらえなかった日。
カルトへの怒りと憎しみを持って、俺は絶対に許さないって
母親が宗教の長の元へ歩いていく背中を見た時に思ったんだ。
俺がこんなに苦しんでいるのに、母は嬉しそうにアイツの元へ歩いて行ったんだ。」
その彼にメッセージがありました。
Forgiveness doesn’t excuse another’s negative behavior; forgiveness prevents their negative behavior from destroying you.
許すこととは、誰かのネガティブな行動に恩情を与えるものではない。許しとは、彼らのネガティブな行動があなた自身を破壊することから守るためにあるのだ。
彼は涙を流しながら、ずっと頷いていました。
自分自身をこれ以上もう破壊をしたくない。
年老いていく、自分の人生を生きている母親を見るたびに、
幼い時に打ちのめされた自分のままで世界に対して絶望することをやめたい。
そのために、カルトを許さないという誓いを解き、母親を許すという選択をするのだと。
セッションが終わって私は彼に言いました。
「許す事というのは、自分が成長をしないと出来ないと私は思うの。
つまり、ステップアップできた人だけが他者を許すことが出来るのだと。
許すって本当に自分をパワフルに成長させる事だなって。」
彼は、泣き腫らした後の澄んだ目で
「ありがとう。
きっと母も宗教でたくさんの誓いの言葉を言わせられるから、
その中の不要な誓いによって、冷静な判断ができずに、考えられず
出れない事もあるのかもとフと思ったんだけどさ、
その人生も含めて全て彼女なんだと思って愛するよ。
言葉にすると難しいけど、少しわかった気がするんだ。
許すって、Izumiの言う通りパワフルだな。
かなり長い間、彼女とのことで葛藤をしてきたけど、もうこれで終わりそうだ」
誓いが自分に力を与える場合もあれば
誓いが自分の力を奪い続ける場合もあります。
強烈な影響を受けて、自分の根幹が不安定になった時、
私たちは無意識のうちに自分に力を与えようと誓いを立ててしまう事があります。
その誓いに振り回されて、退陣の期を逃す事があります。
そして、許すことは、本当に尊い行為だと思うんです。
許せないことの方が、痛くて辛いが、はるかに楽だったりします。
誰かのせいにして、何十年も自分の不幸を嘆く犠牲者的な行為。
私がしてきたから、よく分かります。
この犠牲者マインドは、
何も生み出さないことも、何かを生み出す力を持たせないことも
両方を可能にします。
つまり、何もしなくていい。嘆く以外は。
私は思うんです。
自分の力を取り戻す方法はこの世に沢山あるのだと。
彼の場合は、彼自身が母への執着から許すと言う形で身を引くことでした。
もしかしたら、他の方の場合は、本人と直接話をすることかもしれないです。
その方法を私はI Hが示してくれることがとても感謝でいっぱいになります。
頭の中でこうした方がいいという常識やあるべき形に捉われずに
1番の高貴な方法を提示してくれるから。
その夜、彼から連絡がありました。
『Izumi、今日はセッションをありがとう。
不思議な感覚の中にいるよ。
今までどれだけ自分の時間の90%以上を母親のことに対して
使っていたんだろうか?と言うぐらい、自分の中の時間を持て余してしまっているんだ。
あたかも、母親を憎むことが趣味だったんじゃないかって言うぐらい
四六時中、何かがあれば、彼女に結びつけていたんだな。」
そんな彼に私は
「その空いた時間に、お母さんのことがもしも全くなかったら、
あなたは何をしているんだと思う?」
と質問をしました。
すると彼は、
「本来の俺はどうなのかって言うことをIzumiはきいてるんだよな。
考えてみるよ」
と。
彼らしい新しい選択はなんなんだろう?ととても楽しみです。
このI Hのセッションについての特別講座を来月行います。
ぜひご参加をお待ちしています。お申し込みはこちら
第1回 内容
【Integrated Healingとは?】※以下IH
*最先端のセッション、IHとは?
*IHで変化が起こる仕組み
*筋反射と潜在意識の関係
*潜在意識を体感できるワーク
対象
*IHが好きな方
*IHをより深く知りたい方
*IHプラクティショナーを目指している方
(過去 Heal My Lifeにご参加いただいた方、
Integrated Healingを受けたことがある方もウェルカム!)
第1回 日程
*CA時間
2025年 5月17日(土)19:00~20:00
*日本時間
2025年5月18日(日)11:00~12:00
場所:ZOOM
参加費:無料
講師:Izumi Takiguchi
Heal My LIfe体験会も行っています。
今月のテーマは「母との関係」
モノクロから虹色へ
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