top of page

世にも奇妙な物語よりも怖い話

今朝、車の中でのこと。


長女のことが大好きな次女が、長女に「遊ぼうよ」と話しかける。


長女は、次女がいつも遊ぼうと言ってくるのが、ちょっと億劫になっているようで

いわゆる、無視をしている。


車を運転しながら、この光景が私の心をざわつかせる。


「ねえ、お姉ちゃん。妹がお話ししてるのに、どうしたの?」


そういうと、長女は


「この間、私が反応をしなかったら、もう話しかけてこないで!って言ったのに、また今回もやってる」


と言った。


確かに次女は、お姉ちゃんが好きすぎて、お姉ちゃんと遊ぶのが楽しすぎて、

姉のペースは気にしていない様子。


「あのさ、反応をしないって、無視じゃん。」


「無視じゃないよ!ただ外の綺麗な景色を眺めていただけ!」


「じゃあ、次女の声が聞こえんかった?」


「聞こえてたけど、外の景色を私はみたいの!」


「聞こえていたんだったら、無視じゃん」



言葉に詰まる6歳女子。


「あのね、今、次女を遊ぶ気がなかったらそれで良いのよ。

 でも、ママは無視という選択は、とても好きじゃない。

 そして、あなたに(長女)それをしてほしくないっておもっている。」


一息して私は続けた。


「なぜしてほしくないか、わかる?」


首を横にふる長女をバックミラー越しに見る。


「あなたは、次女が好き?」


「うん。大好き。」


「その大好きな人が、お友達にいつも無視されるようになったらどうする?」


「悲しい。」


「そうよね。あのね、大好きなあなたに無視をされることに慣れてしまうと、

 次女は外でも人に無視をされることに慣れるようになってしまうかもしれない。


 どう?妹がいつも家のお外で誰かに無視をされる事が当たり前になってしまうこと。」



「嫌だ。それは、嫌だよー。いじめだよ!」


6歳児は、怒りながら言った。


「いじめはね、家庭内から始まるのよ。

 家の中で慣れていたことが外でも起きる事がある。


 ママは、妹はとっても素晴らしい人間で人から愛される子だと思っている。


 でも、家の中で、無視をされることに慣れているのであれば、この子は、無視をされる存在になっていくわ。」


ため息をついた。


「でね、あなたがいっぱい遊んだから、1人になりたい時間が必要なのもよくわかる。」


長女は顔を上げて、バックミラー越しに目を合わせる。


「だから、無視じゃなく、あなたに起きてることを丁寧に優しく伝えてあげて。

 今、1人でぼーっとしたいから1人にさせて。後で、気持ちが乗ったら一緒に遊ぼう。って。


 それがセルフケアよ。そして、妹を大事に思う気持ちにもなるわ」



すると長女が隣りの次女に

「今は、ぼーっとしたい。だから、1人にさせて。後でまた遊ぼう」


と伝えた。


「オッケー」


と言って次女は1人で手に持っていたポニーで遊び始めた。


「ありがとう。」


そう私は伝えた。






実際に、家庭でいじめが始まるのかどうかは知らない。


でも、少なくとも、私は、そう感じている。


無視をすると言ういじめ。

そこに正当性があるから、いじめにつながる。


あなたが私をこんな思いにさせたから、私はあなたを無視してもよい。


ここに、相手を思う愛ではなく、正当性が介在する。



あなたが悪い。だから、私はあなたの言葉を聞かない。



それが当たり前になった時、


相手を思いやる行動を知らずに育つのは、


無視をすることが当たり前になる姉にとっても、

無視をされることが当たり前になる妹にとっても、


きっと将来、愛を受け取ることに、ブロックが出てくるだろう。



ほとんどの場合、兄弟喧嘩に私は介在しない。


物を取ったとか取られたとか。

こっちが大きいとか少ないとか

お姉ちゃんが先に行ったとか

妹がぶったとか。


ただ、疲れて泣きたい時もあるだろうし、

ただ、学校で習ってきた言葉を使ってみたい時もあるだろう。


何かしら感じていたけど、言葉にできない時もあるだろう。


お互い様で、思うことを表現すればいいと思うから

喧嘩にイチイチ、口を突っ込む気はない。


でも、正当性の強い「いじめ」と言う形で出てきた時


それが、無視だったり

それが、ネームコーリングであったり

それが、馬鹿にする行為であったり、

それが、暴力であったり、

それが、嫌がらせであったり


する場合、

私は、いじめ以外のセルフケアの方法をできる限り

この脳が柔軟な時に植え付けたいと願う。


なぜか。

それが大人の世界で蔓延してるから。


そして、いじめ以外の方法を知らないことは、


世にも奇妙な物語以上に怖いものだと思う。



そのいじめ。

これは、だいたい、怒りからきている事が多い。


だって、正当性を自分に与えたいわけだから。

相手に愛をもたらすところの余裕なんて介在しない状態。


自分は正しい。だから、怒っているんだ!と。


まずは、その怒りを見てあげること。

その怒りの状態から、脱出させてあげること。


これが大人にとって、大切なセルフケアだと思っている。



今回の「怒り」がテーマのHeal My Life 。


あと2席です。お申し込みは


と思っていたら、現時点で満席のようです。 もしご興味あります場合は、次回をお楽しみにしていただけたらと思います。


モノクロから虹色へ




Comentarios


Featured Posts
Recent Posts
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page