未来が迫ってくる女性
先日、タイヤショップでタイヤ交換を待っていると
同じく待っているのであろう男性が、
『オンナって、本当に吹っ切れたら早いっすよね。
離婚って決めたら、なんの未練もなくバッサリと切って、次にサッサと行くんだもん。
男の方が未練がましいんすよ。』
というコメントをした。
話を聞きながら、なんか引っかかると思って彼に聞いてみた。
『女性の未来って、自分が欲しいものが手に入らないと、迫ってくるって知っています?』
『なんすか、それ』とポカンとしている。
『ああ、そうか。。。。
えっと、未練がないわけじゃなくて、
女性はその相手に対する未練を先にやっているって知ってます?
女性って男性から欲しいものがもらえないと、
彼との未来って、消えて無くなるんですよ。
彼と愛の中で生きたい
彼を尊敬していきたい
彼をすごいなあって見上げていたい
ずっと彼を愛していきたいって思うんだけど
その彼に理解をしてもらえない
その彼が自分を見ていない
その彼が自分のことを聞いてくれない
そうなると、
その彼との未来っていうのがどんどん短くなってくるんです。
あと1年待ってみよう。何か変わるかもしれない。
あと半年我慢してみよう。もしかしたら最後に気づいてくれるかもしれない。
あと3ヶ月、、、あと4週間、、、
そして、彼との未来がどんどんと狭まって、縮まって、
ああ、もうだめだ。
ってなって、「もう別れましょう」って口に出したときには、
すでに、悲しみと期待の連続の未練を終えて、決断の段階に入っているんです。
だから二人の間の猶予は、女性の中で男性が知らない間に、終わっているんですよ。
だから、話し合う余地なんて、なくて。
その言葉に出した時が、自分の彼からの解放宣言であり、自由のスタートを切ったことになるんです。』
『じゃあ、そのときに感じたことを口に出して言えばいいのに』
『まあ、理想を言えばそうですよね。
でも、女性ってね、Don't Askであり Don't Tellの本能が発動しているので
あえて、あなたが時間を作って、君、どうしたの?って一瞬時間を止めてくれないと
なかなか言えない動物なのですよ。』
『それはフェアじゃないよ。言ってくれないとわからないじゃないか』
『言いたいことはわかります。
でもね、男性も女性からの言葉を
また感情でオチのないことをずっと言っているって思ったりするでしょ?
聞く時間もない。
家族のために頑張ってやっているんだから、何も言われる筋合いはないって。
だから、言ってくれればいいのにっていうけど、
聞いてくれる時間って自分から作ったかなって私は聞きたいんですよ。
また、女性からの言葉が責められているように聞こえて、
話したくないって気持ちにもなったことあるんだろうと。
ただ、責めているんじゃなくて、責める口調で言うことで
相手が自分のいうことを聞いてくれるだろうって思っているんです。
だって、女性同士だったら、少しでも責める口調で言われたら、
ああ、どうにかしてあげないと!って思いますから。
だから、責められた口調を感じても、ああ聞いて欲しいんだなって思ってもらえたら
嬉しいんですよね。』
『じゃあ、どうしたらいいんだよ』
『うーん、毎日お互いに立ち止まる時間を作ったらいいのかもしれません。
うちはそうしています。
お互いに、何が起きているのかを話し合っています。
寝る前のベッドの中で真っ暗な部屋で。
お互いが何を感じているのか、どんなことを思っているのか、
深くても軽くても話すことができる水路を作っておくと
水路が滞っているときにわかりやすいんです。寝耳に水っていう状態ではなくなると思う。』
『めんどくせえ』
『まあ、そう思いますよね。男性は寝るのが本能的にすごく大事だから。
でも、愛は、めんどくさいことを敢えてすることだって言ったりするから
そこもあなたの選択だと思います。』
そのあと
黙って彼は聞いていた。
私も言いながら、私とアンドリューの水路に今日も水を流そうと思ったとき
『車の準備ができました』と
若いお兄ちゃんが呼びにきた。
『またね』と言ったけど、
その男性はずっと床を見ていた。
彼をそのままにしながら、タイヤショップを出た。
男女のこと、知らないと結構すれ違う。
ああ、やっぱりこの男女について学ぶ講座を作りたいなあって思うのでごわす。
モノクロから虹色へ
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